ドメインを取るとき、どのレジストラを選ぶか。この3年で5社ほど使い比べた結果、 結論は一つだけ残った。価格だけで見ると、Cloudflare Registrar が最安になる。
そして、それは Cloudflare が頑張って安く売っているからではない。 他社がマージンを取っているのに対して、Cloudflare は取っていないだけだ。
年間費用の内訳
ドメインの年間費用は、ざっくり3つの要素でできている。
- レジストリ(
.comなら Verisign、ICANN 手数料含む)への 卸値 - 認証・運営・サポートの 実費
- レジストラの マージン
一般的なレジストラはここに数百円〜数千円を上乗せする。 「初年度 $1.99 → 翌年から $19.99」のような価格は、 初年度だけマージンを削って集客し、翌年から回収する設計。
Cloudflare の立ち位置
Cloudflare はドメインを at-cost(原価販売)で提供している。 マージンを乗せず、卸値と実費だけで売っている。
理由は単純で、Cloudflare の本業はネットワーク・セキュリティ・CDN・Workers であって、 ドメイン販売は「入口」の位置づけだから。 ドメインで儲ける構造になっていない。
これって他のツールでもよくあることで、 メイン事業ではないから安く売ってくれているというのはザラにある。
実際の差
.com ドメインの 2026 年時点の実価格(参考):
- Cloudflare Registrar: 約 $10.44 / 年(卸値そのまま)
- 国内レジストラA: 初年度 ¥99 → 翌年 ¥3,980
- 国内レジストラB: 年間 ¥1,580(更新時)
- 海外レジストラC: 初年度 $0.99 → 翌年 $19.99
5年運用で .com 1本あたり、Cloudflare は約 $52。
マージン型のレジストラだと、同じ5年で 2〜3倍の支払いになることが多い。
複数ドメインを長期で持つほど、差は一方的に広がる。
価格以外の副次的メリット
価格構造だけでも乗り換える価値は十分あるが、周辺の便利さもついてくる:
- DNS 管理が同じダッシュボード(ドメインと DNS を別会社で持たなくていい)
- HTTPS 強制・DDoS 対策・WAF の基本機能が 追加料金なし
- CDN を有効化すればエッジ配信も同じ画面で完結
個人が5本10本とドメインを持つとき、管理画面の行き来がないだけで 体感ストレスがかなり減る。
向かない場合
- 日本の
.jpドメインは扱っていない(2026年時点) - 法人でインボイス・請求書要件がある場合は国内レジストラが必要
- 他社からの移管時はロック解除と
AuthCodeの取得が前提
結論
「ドメインが安いレジストラ」ではなく、「マージンを取らないレジストラ」 として Cloudflare を捉えると、選択の理由がクリアになる。 個人利用で、この構造に乗れない理由を探す方が難しい。